中国南部・広東省で1日午前2時10分ごろ、山岳地域を通る高速道路の一部が崩れ、これまでに24人の死亡が確認された。一帯では数日間、豪雨が続いていた。
当局によると、20台の車両が道路の崩落部分に落ちたという。
国営メディアは、他に30人が病院に搬送されたが、「現在は危険な状態ではない」と伝えた。
現地当局は緊急対応要員として500人を現場に派遣した。
当局は道路が崩れた原因について明らかにしていない。
国営メディアが報じた画像では、高速道路下の斜面の広範囲で土砂がむき出しになっている。
崩落直後に撮影されたとみられる映像には、高速道路の下から炎と黒煙が立ち上る様子が映っている。
国営メディアが放送した別の映像では、泥がかかった黒焦げの車が積み重なり、煙を上げていた。
中国の省で最も人口が多い広東省では先週、大雨による鉄砲水が発生し、4人が死亡、11万人が避難した。
洪水によって民家数十棟が損壊し、学校が閉鎖された。航空便のキャンセルや遅延も相次いだ。当局は経済損失を1億4060万元（約30億円）と推定している。
荒天は週末も続いた。省都の広州市の工場地帯は竜巻の被害を受け、5人が死亡、33人がけがを負った。ゴルフボール大のひょうも降った。
